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空想DIYを紹介するページです。


ホームページ・ビルダー16を使ってみました

ホームページビルダー16を使ってみました(このホームページです)。
今さらながら初めてのホームページ作りで、とりあえずMS-WORDの保存形式をHTMLにして公開して1週間が経ち、
やはりどう見てもみすぼらしいのでホームページビルダーの新バージョンが発売されたのを機会に購入し作り直しました。
出来たホームページは見ての通りです。
ほぼHTMLは触っていません(最後にカウンターを埋め込むのを除く)。

以下はド素人の作成メモ程度の物です。使い方に習熟すれば本来の使い方がほかにあるのかも知れません。

本来の使い方?

まずこのソフトですが、本来サポートする使い方は以下のようなものです。
数種類の決まったコマ割りのスタイルについて、色や飾り画像を変えたものが相当数準備されていて、
これを選んで文章や商品画像だけを変えて使います。
63種というのは飾り画像の違いで、670通りというのはこれに色の違いを掛けたものと思えば大体の目安になると思います。
この色をもう少し明るくとか、この縁飾りをかわいいのに変えるとか、そういった使い方は対象外です。
サポート範囲内で作ったホームページはまるでフランチャイズみたいにみな同じになりますので、集客も何もないでしょう。
しかもスタイルは拡大して見て選べませんので、くじ引きのようなものです。


使い方を探り出す

私の目的は上記の範囲内では満たせませんでしたので、ほとんど説明されていない使い方を手探りで探すことになりました。
しかもこのような使用領域にはバグらしきものまで残されていますから、うまく回避する方法まで探さないといけませんでした。
これは大変時間のかかる作業でした。
参考になればと思い、幾つか紹介します。説明はされてはいるが、探しにくいやり方というのも含めて書きます。

パッチを当てる

発売日直後でしたが、すでにパッチが出ていました。サポートの良さがうかがえます。

ファイルをバックアップする

安心バックアップ移行ツールと言うのをダウンロードしてバックアップするのが本来のようです。
ただ、ファイルのフォルダーを全部コピーしておけば、ある程度のバックアップにはなります。

ページの消去

スタイルを変更することが前提なので、変更しやすそうなスタイルを探す必要があります。
スタイル選択では拡大表示は出来ないし、使えそうなスタイルは大抵2ページ目以降なので、
とりあえず作ってみて探します。
枠の大きさの違うものへはデザイン変更が効かないらしく、作ったページを消す必要が出てきますが、
ファイルそのものをエクスプローラで消すと、ソフトとの同期が崩れますので、
必ずソフト上で消去する必要があります。
「ビジュアルサイトビュー」の「リンク」タブで対象を右クリックして「リンクの削除」をし、
対象のページを下の「リンクされていないHTML」に追いやってから、
「フォルダー」タブで「未使用のファイル」を表示して消去、というのが段取りです。
ソフトが作ったバックアップファイルやsitemapも含め、リンクの無いファイルはばっさり削除されます。
リンクの無いファイルで選択されたものだけ別のフォルダーに移動することはできませんし、
やり直しも効きません。あらかじめファイルはエクスプローラでコピーしておきました。
ページを1つだけ削除というのはやり方が分かりませんでした。
とりあえず「リンクされていないHTML」にあるのは放っておいて、最後によくよく確認後、ばっさりやるのが良いでしょう。
消しておかないと、後述のアップロードするときに邪魔になります。

レイアウトの基本知識

基本的に枠で配置の概要を決めておき、これに文章や画像を貼るという構造になっています。
枠の中には左から右へ、上の行から下の行へ、と言う風に詰まっていきます。
行内では、右詰め、左詰め、中央と言った指定が出来、また周辺に空間(パディング)を指定できます。
また、枠の左右には回り込みが指定できますので、例えば画像の右に文字の複数の行が置けます。

スタイルのコピペ

リストやレイアウトコンテナは右クリックして複製で増やします。
ある部分のコピペはほぼ絶望的ですが、「レイアウトコンテナの複製」が出来るものは
複製して不要部分を消せば何とかなる場合があります。
範囲を指定してのコピペは本来は文章だけにしか許されていないようなので、
スタイルを含めた範囲選択によるコピペは掟破りですが、
広めに選択してコピーするとなぜかスタイルごとコピーできる場合があります。


スタイルの部分的な追加、削除、サイズ変更

全く新しい枠の追加は絶望的ですが、削除とサイズ変更はある程度できます。
削除は普通にデリートです。範囲を指定してのデリートも出来ます。
枠がつかみ難い(マウスで選択しにくい)ときは、
表示の「編集優先」「表示優先」「アウトライン」を切り替えてつかみます。
元に戻せますので、削除は色々試せます。
枠のサイズの変更は、右端の「スタイルエクスプレス」で上半分のタブを「カーソル位置」しておいて、
対象をマウスで選ぶ(枠をつかむ、枠にスコープを当てる)と、下半分にその部分の設定が分かり、
変えたい値をダブルクリックすれば変更できます。
対象を右クリックして「スタイルの変更」でも出来ますが、
min-heightプロパティとかはこれでは変更できないようでした。

感覚的ですが、恐らくhpb16では編集できないプロパティ(外部CSSのプロパティ?)があって、
準備されているCSSにはこれらが使われていて、
このようなプロパティの数値は上記のような方法での変更はできるが、
プロパティ自体を追加することは出来ないのではないでしょうか。
私が真に欲しかったのはCSS(のプロパティ)を自在に編集するソフトといったイメージの物
だったのですが、hpb16はそういうものではないようです。
ただ、既にCSSに書き込まれているプロパティの値の変更はスタイルエクスプレスを用いれば
できますので、かろうじて使えるという状況でした。

なお、右端のメニュー(例えばスタイルエクスプレスのメニュー)は簡単に外れるので、
うっかり外れたメニューを消さないように注意しましょう。


サブサイト

これもhpb16ではサポート外と思った方が良いです。
私の場合、和文と英文を別のサイトとして作っておいて、
和文を親サイト、英文をサブサイトにしました。

まずやってしまったのは、英文サイト作成中にうっかり日本語のページをリンク先に選んだことで、
フッタ部分が崩れてしまいました。
こととき私がやったのは、間違ったリンクを外した上で、
同じデザインの正常なページをダミーで作って、破損したページにリンクさせ、
崩れている部分に相当する崩れていないダミーページの要素を同期させました。
デザインの同期は非常に強力で優秀です(うっかりすると必要のないページまで書き替えてしまいますが)。
フッタ部分の作業はやり直しだけど、全部やり直すよりはましです。

次に和文のサイトに英文のサイトのトップページをサブサイトとして登録したのですが、
親からサブは呼び出せても、サブから親は呼び出せません。
(正確には、パソコン上ではエラーは出ても呼び出せはするのですが、
サイトに転送すると呼び出せなくなります。)
親のページを共用に設定しようが、サブのリンクに親のURLを記述しようがダメです。
(HTMLにはURLが書かれるのにホームページで見ると
パソコン上のフォルダー名になっているように見えます。
つまり、CSSが読み替え損ねているようで、恐らくこれはバグだと思います。)
色々試した結果、URLに別名をつけてこれをサブ側に登録する形で
URLを直接呼び出すようにすれば回避できました。

ファイルの転送

FTPES(FTPS)も使えるようになっていて、これは使えるかと思いましたが、
少なくとも私にとっては初回の転送には使えないものでした。
私の使ったサイトサーバーへの転送は転送失敗が非常に多いのですが
(と言うか、一度にたくさん送ると100%失敗する)、
一度に送ると転送失敗する可能性を考慮して設計されていないようで、使い物になりませんでした。
同期処理するので、一度だけは送ったふりをしなくてはなりません。
幸い転送失敗しても送ったことにはなるようなので、Cyberduckで上書き転送しました。
ちなみに、転送設定で名前を変えると名称変更ではなく複製が出来るのですが、
これにもバグがあるようで、完全には複製されていないことがありました。
名称を変えたら中身を再チェックしましょう。
2回目以降は、まめに送れば(転送量が多くならないようにすれば)
差分だけ送ってくれるので便利です。
ちなみに、sitemap.xmlが自動的に作られていました。これは便利(中身は見ていませんが)。

後日談

本屋で「ホームページ・ビルダー16 スパテク109」というのを買ってきました。
で、主にダメなのはソフトではなく添付の説明本の方であったのだと理解しました。
「取説読まずとも少し触れば分かること」をだらだらと書いて肝心のことは何も書いてない
ただ分厚くて値段の高い良くあるパソコン関係書よろしく、「入門編」はほとんど役に立ちませんし、
「できる***」は入門編をカラフルに編集しなおしただけで内容はほとんど同じ
(この程度ならチュートリアル動画を添付した方がまだまし)。
そもそも箱の中は半分以上が空き空間なのだからもう少しましな解説本を入れられなかったのかと、
訳のわからない所で腹立たしくさえなります。
ところがこのスパテクはパソコン解説書らしくなく良くまとまっています。
50ページで十分事足りる内容を500ページ使って説明したというのではなく、
書きたい内容がたくさんあるのをまとめにまとめて500ページに押し込んだ感じで、
ヘルプ読み倒してもおぼろげにしか分からなかった事が瞬時により良くまとまった状態で頭に入ってきます
(中盤やや中だるみな気はしますので、300ページ位に圧縮すれば更に良いかも)。
ということでこれから購入される理系な方には、ソフトはテンプレートの少ない方を選んで値段を浮かしてでも、
このスパテクを買うことをお勧めします
(このサイトを読むような方には関係ないでしょうが文系な方はテンプレートだけで楽しむことになると思います。
ただしそういう人は恐らく高額なサポート料を含むサイトサーバーを使うことになると思うので
たぶん商売にはならないし、商売以外ではhpb16のテンプレートは使い物にならないと思います。
参考までに私の場合、.comのドメイン取得が年間約1000円、サーバー使用料が年間約5000円です。
プロバイダーのホームページサービスを使わずに独自ドメインを取ったのはgoogleなどで検索されるようにするためで、
.jpにしなかったのはドメイン取得料が高いからです。仮に商売に使うならもう少し速いサーバーを選ぶでしょうか。)。

さて、既にホームページ作っていてさすがにもう一度ゼロから作り直す気にはならないので
これ以降は無駄な作業なのですが、勢いが止まらずにホームページ作成ソフトについて少し追加で調べてみました。
まず、スパテクを斜め読みした後で、改めてこのソフト(hpb16)を見てみると、
確かにそこそこ色々できるようにはなっていますが、統合されているとは言い難い、
いや統合されているのですが、何かこうまるで建て増し建て増しの古い温泉旅館のような
統一感がないというか迷路状態と言うかそんな感じです。
しかし、計算したりグラフ描いたりというようなオリジナルな事をする訳でもないのに、
単なる2次元画面の配置構成のために今時コードを打つというのも嫌なので、
Expression Web、Dreamweaver、Codaの類は私には合いそうにない。
BlueGriffonあたりが有料化して利用者寄りの内容になってくれれば一番私に合いそうなのですが。
ということで、仮に過去の自分に勧めるとしても、現時点ではやはりこのhpb16になるのじゃないかと思います。
「スパテクが出るまでソフト使い始めるのは待て」とは忠告するでしょうが。


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