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空想DIYを紹介するページです。


薄いフィルムの入手法

個人で比較的簡単に入手可能な光を透過する薄いフィルムについて調べた結果です。
少しググれば調べられることですが、ご参考まで。

10μm〜

カバーガラス(顕微鏡用の)の厚みは120〜170μm
障子紙は150μm
OHPは100μm
コピー紙は薄いので90μm程度、FAX用感熱紙や新聞紙は60μm、広辞苑の紙は50μm
飛散防止フィルムやマイラーフィルム(#200(注:離形用のは同じ番手でも分厚い))、薄手の窓用PETフィルムは50μm
玉ねぎの薄皮が40〜50μm
ティッシュペーパーやトレーシングペーパーは40μm位
市販の工作用カラーセロファンは約 37μm
パラフィン紙(薬包紙)は薄いので30μm位
薄い和紙(土佐典具帖紙)が30μm
サージカルフィルムは極薄で30μm(ばんそうこうには10μmのもある)
雲母原鉱をテープで剥がしたものは10〜30μm(ただし、両面から繰り返すと1μm位までは行けるという記事もあった)
ストレッチフィルム(荷崩れ防止用)は25μm
低密度(透明な)ポリ袋は20〜120μm(市販品は薄口が20μm、厚口が30μm)
コンドームは極薄で20μm
電池や電気二重層のセパレータフィルムは12〜20μm
ウェットフィルム(軽量グライダー用)は12〜32μm
VHSテープの基材は、14μm
食品用ラップフィルムは十数μm程度
カプトンテープはポリイミドフィルム12.5μm、総厚(粘着層込み)35μm


1μm〜10μm

高密度(白っぽい)ポリ袋は10〜70μm(スーパーマーケットに置いてあるロール状に巻いてあるのが10μm)
塗装用の薄手ポリシート(マスキングシート、養生シート)は10μm(高密度ポリエチレン)
薄いカプトンはポリイミド7.5μm、総厚17.5μm
(ポリイミドはポリアミドを焼いて作る時に厚みが減るらしい。ちなみに共有結合だらけなので薄くてもとても強靭。
ただし一旦ポリイミドになったものは切削(切断)以外の形状加工はほぼ不可なので、曲面に沿わせるとかは難しいようです。
ポリイミドフィルム(箔)単体でも7.5μm厚は一般販売(通販)されているようです。)
片面用ラミネートフィルムは8μm
DVCカセットテープは基材が6.5μm
サーマルリボン(サーマルプリンター(感熱転写リボン)用のリボン)はフィルム4.5μm、総厚8.5μm
フィルム両面テープの中には基材が4μmくらいのがある(PET基材などでは粘着層を溶剤で除去できるものがある)
メタライズドフィルムコンデンサのフィルムは1.5〜3μmらしいが、金属蒸着を剥がすのに難あり
マイクロフォンのフィルム基材は1.2μmらしいが、これは小さいし、金属蒸着を剥がすのにも難あり
音楽用のカセットテープの基材は、C-60で13.5μm、C-90で7.5μm、C-120で4.5μm、C-180で2μm、C-240で0.5μm

〜1μm

インドアプレーン(軽量飛行機)のフィルムは0.5〜0.9μm

十分広い面積の水(お湯)の上に撥水性の樹脂(塗料、接着剤)を1滴垂らすと0.5μmくらい
(これ以上薄くしようとして垂らす量を減らすと樹脂の表面張力で粒のままになって広がらないらしい。
油の上に水溶性塗料ならあとで電子レンジで簡単に水分を飛ばせるかと思ったが、
油の上に水溶性の膜と言うのが見当たらないのは恐らく水の表面張力が大きいからだろう。
表面張力を減らすために樹脂に界面活性剤を混ぜると、樹脂と界面活性剤の大きさを合わせないと固化できなくなるので
難易度が急増するらしい。
先に油を垂らすと良いという記事もあった(表面張力の大きい樹脂を使うときに、これよりも表面張力の小さい油で
あらかじめ膜を作っておくという事だろうか?、油を選ばないと固化しなかったりするかもしれない。)

CDかDVDを卓上ドリルに取り付けて、桶などで周囲を囲って、回転させ、シリコーンスプレー(離型剤)を
(中央部を除いて)付着させた後、樹脂(塗料、接着剤)を流せば、もっと薄くなるような気がする。
(いわゆるスピンコートってやつ。中央部に離型剤を塗らないのは、遠心力で出来た膜が飛んでいきそうだから。
あるいはTiO2塗っておいて超親水状態で水性塗料をスピンコートして、紫外線当てたら(切ったら?)剥がれる素材
とかないかなぁ。)

トンボの羽(翅)(透明部分)が約2μm(蚊の方が薄い気がしますが、調べきれませんでした。
もしかして昆虫は思ったほど定量的に調べられていない?。)

石けん膜(シャボン)は干渉色からも分かる通り一様ではなく、数nm〜1.5μmらしい。

広い水槽にお湯を静かに流して置き、これに撥水溶剤で溶かした材料をマイクロシリンジで滴下し、
出来た膜を加熱乾燥させて溶剤を揮発させ固化させると最小100nm程度
(水に垂らすだけで500nmが限界なら、500nmの膜を作った後で体積を減らそうという事らしい)。

糊状(粘性状態)にした材料をスピンコートで薄く延ばし、乾燥して体積を減らすと100nm弱
(これも上と同じような発想のようだ。高度な研究なのだろうが、粘性を付与するために海藻(寒天てことか?)
を使うあたりが身近に感じてしまう)。

金箔は約100nm(光を通す素材を探していたので金属は基本調べてないですが、とりあえずこれは半透明ということで)

ペブロスカイト結晶を適当な溶剤で剥離すると1〜15nm(層状の結晶の弱い層だけ溶かそうという発想のようだ)

グラファイトをセロハンテープで両側から何度も剥がすと0.34nm
(グラファイトは安定なので、最終的にセロハンテープは溶かしてしまおうという事か?、
あるいはセロハンテープごとしか使えないのか?。)




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