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空想DIYを紹介するページです。


漏水配管の修理(コンクリはがし)

これは、漏水探知した場所のコンクリをはがす話です。
探知機の追記にしようかとも思いましたが、かなり違った方向の工作なので分けました。
ただ、これだけだと単なる作業の話なんで書くほどの内容でもないんですが。

1.けがき、カット線引き

漏水探知センサーの示した場所は下の赤丸あたり。

後で蓋に使う石を置いて現物合わせし、周囲に線を描く。
石1枚にしようかと思ったが、後の使い勝手の都合で2枚にするように親から要求があり2枚に。
この線に合わせてダイヤモンドカッターで切り込みを入れる。
 


2.周辺をはつる

周囲に何本か切り込みを入れたら、切り込みに平たがねを打って表面をはつる。
コンクリートドリルで点々と穴を開けて、まず角に大穴を貫通させる。
大穴から下の土を取り除きつつ、この大穴を起点にチス(Chisel)で周辺を砕いていく。
コンクリートは下(裏)に空間が無いと衝撃が吸収されて中々割れないので、破砕片と下の土をバールを使ってまめに取り除く。
周辺を砕き終わったのが下の状態。
本当は右辺も砕きたいとこだけど、切り込みが2本しか入れられなかったし、コンクリの端にあたるので次第に分厚くなってるし、
そもそも体勢の都合でうまく作業が出来ないので、きれいに割るのを諦めてあとで補修することにした。

3.はがす

重い丸太(と言うか、伐採したばかりの雑木でまだ生木)をタコ(タンパ)のような感じで使って、ど突いて無理矢理割った。
いい具合に割れた。
  
やっぱり右側はうまく割れなかった、これは後で何か置いて隠すことにした。
ワイヤーはボルトカッターで切って、頭を叩いて潰しておく。

4.整形

少し残しておいた周辺をチスできれいにはつる。
土を掘ってパイプを見えるようにする。石2枚分だと作業がやり易い。

5.確認

バルブを開けてみる。ビンゴ、確かに漏れている。しかし、検知したポイントより奥から水が出て来ているようだ。

 
掘り出してみると、ありゃりゃ、抜けてますなあ。
 
良く見ると枕木で作った水栓の根元が1〜2cmくらい元の場所からずれていて、傾いている。
どうやらコンクリ施工時に水栓の根元を無理に奥に動かしたらしい。
このためパイプに応力が掛かり続け、接着が劣化して抜けたようです。

という事で、探知位置は15cm程ずれてました。すぐ右奥のコンクリの壁で反射されたのかな。
まあ、探知精度としては十分許容範囲でした。

6.蛇足

ところで、作業中に中華ディスクグラインダから煙が出て故障してしまいました。
30分定格だけど15分くらい高負荷連続で使ったら燃えるのね、2000円弱の製品だとこんなものか。
まあ、コンクリート切りなんかに使ったら一発で軸ブレ起こしそうなのが怖くて、使い捨てのつもりで購入したものだし、
作業の終盤だったので役目は果たしたんですが、本当に使い捨てになるとは思っていませんでした。
取り付け径15mmなのが実際は16mmあったので、旋盤で調整する必要もあったし、
使い捨て部品と割り切れない人は手を出さない方が良いかもしれません。
ちなみに、分解してみたらブラシのカーボンを押すばねが熱で縮んで押す力が無くなり、
ここで火花が飛んで接触不良になったのが止めだったようで、ばねを伸ばして、焼き付いていた接点(ローター側)を
磨いたら動くようになりました。
しかし、中のナイロンタイも融けて形状を留めていなかったし、全体的に過熱したようなので
温度リレーでも追加しないとまたすぐに壊れそうです。でも温度リレーって高いんですよね。
やはり役目を終えた使い捨て装置と思うことにしよう。
逆に、5枚1000円以下の安物ダイヤモンドディスクは予想以上に使えました。
所詮表面は軟らかいモルタルだし、コンクリート層までは届かないので、サクサク切れました。
U字溝のふたを切るとかでなければDIYでプロ用高級品ダイヤモンドディスクを使う意味はあまりなさそうですね。
次に使うこともなさそうだし、1枚400円の方が良かったかな。
(それにしても、このコンクリート層の青さと固さは何なんだ、ほとんど結晶化していてまるで安山岩、
最初は繰り石が入っているのかと思ったが、種結晶位のクラッシャーラン(もしくは粒調砕石)しか入っていない。
これ調合した人はかなり腕が良かったようです。)

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