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ノートパソコン基板の修理(Compaq NX6120)

今さらCompaq NX6120を修理する人はいないと思いますが、修理の方法の参考になればと思い、記述します。

状況発生

Compaq NX6120はノートパソコンである。購入して、メーカー保証が切れるとすぐに故障してしまった。
いきなり電源が切れたと思ったら、全く動かなくなった。まるで使用期限が来たみたいに。
修理してもらおうとしたら新品購入時の価格の倍くらいの見積もりが出た。どうやら修理を受けるつもりはないらしい。


不良部分を探す

さて、修理である。
不良部分を探す必要がある。
電源電圧が掛からないからどこかがショートしている。
こういう場合過熱しているところを探すのがセオリーだが、分解して基板を裸にして、
通電して触ってみても、特に熱く感じるところはない。
恐らく温度上昇が少ないのだ。
そこで専用のアダプターではなく、より大きい電流の流せる直流安定化電源から給電し、電流を増やしてみた。
6Aで10秒くらい放置してみたが、まだ触っても良く分からない。
放射温度計を使うと、40℃くらいに上がる所が幾つかあるが、測定スポットが大きくて場所が特定できない。
そこで温度が高い付近に、サーモペイント(30℃で色変化)を塗ってみた。
で、通電すると・・・チップセラコンの色が変わった?。セラコンは本来それほど発熱する部品ではない。
外してみるとショートしている。
Webで見つけた回路図情報によると、10μF/25Vのチップセラコンらしい。
平滑コンデンサ(パスコン)のようだから、手持ちの4.7μF/25Vで代用しよう(2パラにするまでもなかろう)。
・・・交換したが、直らない。
で、他のチップセラコンにも塗ってみると・・・あるはあるは、なんだこれは、そこらじゅうではないか。


で、直りました

色が変わったところを全部交換したら、電源電圧が掛かるようになった。
組み立てなおして電源投入、無事起動した。

こんなものリコールされても仕方のない不良内容であるが(というか、自分から言い出さないといけないでしょう)、
Compaqはバックれた。 きっともうこのメーカーから買うことはあるまい。

後日談

現在Compaq社はHP社に買収されてなくなっているそうです。めでたしめでたし。



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